K-ゾンビで世界1位に上がった「今私たちの学校は」緊迫したストーリーと斬新な新人俳優起用で世界1位に登る

K-ゾンビで世界1位に上がった「今私たちの学校は」

 Netflixの掌握力はすでに世界中のメディア業界に定評があるため、改めて強調する必要はない。地上波からケーブルチャンネルに移動した覇権をネットフリックスが掌握した後、その持続傾向は長く続く国だ。そんなネットフリックスが最も功を奏する地域の一つはまさに韓国だ。韓国の創造的なコンテンツそしてコンテンツクリエイターたちの力量は、米国本土にも定評があるのが長い。

そんなネットフリックスが関心を見せた国内コンテンツ「今、私たちの学校は」が公開されるやいなや、韓国、日本、フランス、ドイツ、デンマーク、ブラジルなど全世界46カ国で1位に上がった。ゾンビ物は西欧の象徴とも同じだが、これをK-ゾンビという新しいジャンルとして開いたのは2016年に公開したヨンサンホ監督の<釜山行>だった。<釜山行き>を見守った西欧はいわゆる'K-ゾンビ'という呼称を付けて熱狂した。

<釜山行>と同様に<今私たちの学校は>が示すストーリーラインも単純明瞭だ。ゾンビウイルスが教室に広がり、救助を待つ学生たちが最後まで死闘を繰り広げる過程を細かく描いた。ゾンビが広がる過程で、政治家、警察、消防士、兵士がそれぞれ違った行動を見せて絡み合い、説得した葛藤と混沌を誘発する場面は典型的な興行公式だ。

作品自体の完成度の面で評論家や視聴者の批判や残念な声が多く出てくる理由だ。原作ウェブトゥーンに比べてストーリーの完結性がやや不十分だった上、劇全体にわたって新人俳優たちが投入されてみると演技力で残念な部分も明らかに存在した。序盤展開速度を高め、没入度を引き上げたが、その後同様の内容が展開される演出力も指摘する部分だ。

しかしK-ゾンビに代表される奇怪ながらも、体が多角に折れるゾンビの姿そして恐ろしい速度で動くゾンビの動態的表現などを詳しく表現、<今私たちの学校は>作品は世界中の視聴者たちの目と耳を一気につかむことに成功した。昼間に活歩し、街を恐怖と衝撃のるつぼに押し込むK-ゾンビの形を極大化させながら作品は興行を貫徹させた。

まだ西欧圏に慣れていない韓国型ゾンビという新しい素材と緊迫したストーリー、そしてこれまで様々な作品で単純被害者または反抗児で表現された10代青少年たちがゾンビに対抗して死闘を繰り広げる過程は斬新な部分がある。特に図書館など学校の日常空間でダイナミックなアクションと追撃を描いたシーンは、西欧のアクション映画でも見づらい没入感を創出した。

CJグループイ・ミギョン副会長が「シネ21」とのインタビューで明らかにしたように、ゾンビ物は西洋文化から始まったが、これを韓国式に再定義して描写したことに対して、グローバルコンテンツ業界はこれを非常に興味深く斬新だと印象的評価を出している。メジャープロデューサーが韓国型ゾンビを演出した監督とのコラボレーションを要請する事例が最近増えている状況をネットフリックスは見逃さなかった。

ちなみにNetflixが韓国コンテンツに投資した金額は1兆ウォンを超える。国内メディア業界がPPLを強調するのに比べ、Netflixはストーリーとは無関係な不​​要なPPLを禁止し、演出者の独立権限を保障してくれる。優秀監督とPDがネットフリックスを通じて作品を公開する理由だ。新人俳優とゾンビ物でも世界1位に上がるということを<今私たちの学校は>はまたまた見せた。

皮肉なことに、1回当たり2億を超えるトップスターがなかったので、<今私たちの学校は>作品はストーリーに必要な製作費を十分に積載適所に活用でき、不要なPPLの挿入がなかったので没入を最大限引き出すことができた。<今、私たちの学校は>の1位の疾走が嬉しい理由だ。